今朝、起きたときは確かに、枕元にあったのだ。

身支度を終え、制服のポケットに、いつものように、しまったのは覚えている。

その時、

「ベルナ、それ、君の母さんかい?」

いつもは話しかけてこない、ルームメイトのタグラス・ティナーが言ってきたのだ。