矢本さんは双子でしてね、元は双子の弟さんがこの病院の患者さんだったんです。 矢本さんは弟さんの診察によく付き添っていらっしゃいました。 その時、よく言っていました。 『弟が病気だから、オレもいつか病気になるんじゃないか』って。 兄弟だから 双子だから 必ずしも同じ病気になるなんて、そんなことはないんですが…… 矢本さんは 『いつか自分も』 そのような考えに怯えながら毎日を過ごしていたんです。 ・