一緒に連れて行かれたのは放課後の体育館だった。 「ねぇ莉子、今日珍しいね。体育館なんて」 いつもは田崎先輩の教室付近やすれ違う廊下、下駄箱などだった。 「小春とは初めてかもしれないね~、体育館は」 莉子は、体育館の上の階段を登り下を見渡した。 「実はバスケ部なんだぁ。あ!いたいたぁ♪」 と言い田崎先輩を指差す。 私は見るものの全く興味が無く、何気に周りを見渡してみる。 隣のコートではバドミントンをやっていた。 私はそのコートの中にいる一人の男の人に目がいった。