星野は、俺の顔色を伺っている。 「星野って…俺のこと苦手だろ」 「えっ…?そんな事ないよ…うん」 星野の笑顔は、明らかに引きつっている。 (どっちだよ…。) 俺は、とりあえず星野を説得して駅前にある水族館に行くことにした。 大体、何で俺は今日の水族館行きを承諾したのだろうか。 「…日向君、入り口過ぎてます…」 ぐるぐると考え事をしている俺に向かって,彼女が言った。 「…あ、ゴメン」 俺は、やっと室内の涼しい場所に入ることが出来ると思い、少し安心した