不眠症の眠り姫(ふたりぼっちver)

それは…







明日は晴れるといいな--。
美術の時間は外でスケッチだし…







里緒は窓の側で手をあわせ星空に祈った。







「神様…明日は晴れにして下さい。代わりに私は明日授業中寝ないから。。」







神様に「お祈り」をすれば願ったことは100%現実になる。


これが里緒の人とは違う不思議な力だった。

しかし、願いを叶えるためには願いの数と重さの分だけの自分の代償を行わなくてはならない。


例えば
「あの人が学校にこなければいい」
と祈った場合
「自分も学校へいかない」
といった代償を行わなくてはいけなくなるのだ。

また、代償がその願より軽い場合、願は叶わなくなってしまう。







…寝よ。







そう言って書きかけの詩を鞄にしまい、コンポから流れてくる音楽と電気を消し里緒はベットに入った。