望と出会って私は少しずつ変わった。

変われた。

望とは普通に話せるようになった。

相変わらずクラスの女子も男子も先生も私を無視するけど、望だけは私をちゃんと見てくれた。

逆に望は、ほかの女子も男子も無視をした。

私がされている事と同じように。

望を狙う女は何人もいたけど、望は彼女なんていらないと言って、告白されても断り続けた。


私は望が彼女を作らないのは、ただ彼女が本当にいらないんだと思ってた。


望の痛みも何も私には気付けなかった。

そして、いつものように一緒に帰っていると。

「市川くん!?」

後ろから3人の女子が望に話しかけた。

「何?」

その時、2人の女子が私に近づいてきた。


「あんた、ちょっと邪魔なんだけど~望くんに近よりすぎでしょ(笑)うざいんだけど~」


その時だった。


「おぃッブスッ何幸に言ってんの?」

「ブスッって...なんでこんな女とからんでんの?私逹と友達になってよ!」


「は?ありえね~から。お前らのほうが邪魔なんだよッ消えろッ」


望は怖い顔をしていた。