奇跡をあなたに

その瞬間。


香苗が私の方に鍋を倒した。


「....ッ」


私の手の上に鍋は落ち、どけようも熱くて触れない。


「(笑)ばかじゃないの~」


「てかまぬけ?(笑)」

「元々汚い手なんだからそのくらい大丈夫だって~(笑)」


私の手は真っ赤になり、すぐ手荒い場に走った。


痛くて、痛くて泣きそうだった。


その時。


「早くすき焼き食べたら?(笑)」


また香苗逹がきた。

「.....。」


「手!大丈夫~?痛い?(笑)」


そう笑って言う香苗は私のお腹を蹴り、火傷をした手を踏みつけた。


「.....ッ。」


痛い...


まるで皮膚が剥がれる感覚に襲われた。

「痛いの痛いのとんでいけ~~~~~(笑)」


その足はさらに力がまし、声をあげずにはいられなかった。

「やめて....よ。」


「はぁ~?聞こえないんだけど~(笑)」

私はその足を自力でどかしその場から離れた。


「おぃッ待てよ!」


香苗逹の声を無視しただ逃げるように走った。