俺は急いで阿保女から身を離そうとする。 「うぅーごーうーっ!!」 しかし泣き出してしまった阿保は、俺を離すどころか抱きしめる力がとてつもなく強くなっている。 「いたたたた…!!」 痛いっ!! 痛いし冷たいっ!! 抱きしめんかったらよかった…。 俺は本気でそう後悔をした。 …でも、自分の気持ちが分かった。 俺は、こんな阿保が好きなんやて。