あ~…。 ほんま生意気に育ってもて…。 お姉ちゃん悲しいわっ!! あたしも、痛みをこらえながらリビングへ行った。 「あ、鈴音おはよ。さっきすごい音したけど大丈夫なん??」 はい、ものすっごい痛いですお母さん。 「なんか階段で転んどるねん。 ほんま阿保やねんなぁー…。 弟の俺が恥ずかしいわ。」 あたしは翼をキッと睨みつけると、ドンッと鞄をソファーに投げつけた。 「うっさいわっ!!」 まぁ…あたしが阿保じゃないと言ったら嘘になる。 だって…ほんまに阿保やねんなぁ…。