「目、瞑って。」 鈴は、戸惑いながらも目を閉じる。 俺はその隙に鞄の中からあの時買ったリングを取り出し、鈴の右手薬指にはめる。 「開けてもええよ。」 俺の言葉と同時に、鈴はそっと目を開けた。 「…あ…。」