あたしは力一杯剛を抱きしめた。 いつものふざけたハグじゃない。 「っ鈴っ…?」 剛はそれに気づいて、不思議そうにあたしの名前を呼ぶ。 「剛……あたしから離れてかんといて……………。」 あたし、嫌や。 嫌や嫌や嫌や… 剛… 行かないで… あたしを…一人にしんといてよっ……