俺は、その場に立ち尽くした。 俺の歌をそこまで認めてくれたのは嬉しい。 …やけど。 「…嘘やろ…?」 その時…俺のズボンのポケットでケータイが震えた。 ”秋坂鈴音”という文字が光っている。 「…はい。」 「あっ、剛っ!?オーディションの結果聞いた!? どうやった!?受かった!?」 いつもと変わらないテンションのあいつ。