…遅い。 遅すぎる。 あいつ…トイレ行くゆーてから何分過ぎてると思ってるんや!? なんかもう授業始ってるし。 サボりやがったな。 俺は誰も座っていない隣の席を睨む。 「…ったくあいつは…何しとるんや。」 「そんなに気になるなら探してこればーっ??」 楠本がからかうように言う。 「べ、別に気になってんしっ…。」