「いずれ、君にも、今日の私のこころがわかる日が来るのだろうね」

まだまだ幼さの強く残る弟君が、少しばかりうらやましく思われて、一の君は、そっと、姉姫のいらっしゃったお部屋のあたりをご覧になるのでした。