そして


またこの季節がやってくる














「はぁ…、こうやって独身の人が減っていって。あたしはあと何回、寂しい思いをしながらお祝儀を渡さなければならないんだろう…」


「んぐ…っ!」


高級肉が喉に詰まりそうになり、慌てて水を飲んだ。


「…なんかミチ、おばさんみたいだよ」


「まぁ、今回はお料理が美味しいから良いけど。この前の大学の友達の時なんて、料理が糞マズで…」


延々と続くミチの話は程ほどに、今日の主役の2人を見てあたしは微笑んだ。






あの夏から、もう8年。


25の夏




リュウヤが結婚する。