「はい、これで説明を終わります。早速明日から撮影ですが、頑張りましょうね」 「はい、よろしくお願いします…」 ガタガタッ 全員が、早々に部屋を後にする。 あたしも帰ろうと思って鞄を持ち上げた時、ある人に呼び止められた。 「ちょっといいですか?」 さっき説明をしてくれた20代後半の男の人だった。 「はい…」