切ナクテ、恋シイ、ヒト。


アタシの戸惑った表情に気づいたのか彼は

「外野が騒がしくなってきたね。
行こうか?」



そう言ってそのままアタシの腕を掴んで外へと向かった。



「ちょっ・・・!
離して!何すんのよ!」



そよの高校の女が彼に腕を引っ張られて花束持ってるって


やっぱり目立つ・・・。




嫌だ、嫌だ。



歩きながら彼は


「この間のブラックティーの何でも言うこと聞くって言うのは
次回まで楽しみにしとくよ。

今回は美月のお礼ってことで」


なんて都合のいいように言う。