切ナクテ、恋シイ、ヒト。


視線が痛い。

特に女子からの。




ま、いっか。

アタシは生徒会室へ急ぐ。

この廊下の突き当たりの部屋かな・・・。




アタシが階段を上がろうとしたときちょうど伊勢田 優が

階段を降りてこようとしていたところだった。




あれは・・・。



深い深い紅色。


ブラックティー・・・だ。





そして花束を肩にひっかけるように右手で持って

左手は制服のズボンのポケットに突っ込んで

うつむき加減でこっちにやってきた。