切ナクテ、恋シイ、ヒト。


アタシがそう答えて視線を彼から逸らした時。


津志田くんの向こうに見覚えのある人が見えた。




アイツだ。

伊勢田 優・・・。



アタシは彼の姿を確認してタメイキついた。




彼を確認したくせに見なかったことにして津志田くんに

「もう時間やから・・・席につこう?」

そう言った。




伊勢田 優はアタシとのこの間の約束を守っているのか

アタシに気づいていたはずなのに声もかけなかった。





そういえば。

指切り・・・。


アタシは自分の小指を見つめながら思った。