そして男に向かって
「ごめんなさい、伊勢田くん、
彼女、なんか失礼したみたいで・・・」
ってなんかわけのわからない言い訳をした。
「な・・・なんで謝んの・・・」
アタシが言いかけたとき松久保さんは人差し指を口にあててシッて合図した。
アタシは黙った。
「またそのうち」
そういってその男はアタシたちの前から去った。
納得いかない顔でいると松久保さんが
「ここの学校の生徒会長、
とんでもない奴らしいから。
だからとりあえずはああやって謝っといたほうが面倒にはならないから」
そう言った。
「え?アイツ生徒会長?」
アタシは驚いて聞き返した。

