「へー、オマエの学校の屋上からも京都タワーが見えるんだな」 珍し気に彼は言った。 「京都は建築では高さ制限の厳しい街やからね、 たいがいのところからは見えるんちゃうの?」 ・・・って そんな話じゃないから。 アタシは焦って彼を屋上まで引っ張ってきて 半分息切れ状態。 「で?・・・話・・・」 アタシはとにかくさっさと終わらせてこの場から去りたかったから 息切れもおさまらないうちに話を本題に戻した。