季節は春。
日差しもやさしい。
優の学校はアタシたちの学校よりも先に春休みに入っていて
彼は横浜のときの友達に会うからってこないだから向こうに行っている。
会えないのは寂しいけれど
でも暖かい気候のせいか
なんとなく足取りも軽い。
のんびり歩いていると
携帯が鳴った。
「あ、俺」
優からの電話だ。
そしてまたアタシは
ちょっと気分がよくなる。
「なに?」
「せっかく電話して
やったのにさ」
「あ・・・うん・・・。
どんな?横浜は?
友達ともう会ったりしたん?」
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