切ナクテ、恋シイ、ヒト。


「そ・・・!
そんなんなってへんもん!」




「その言い方、
絶対なってるよ。
だっていっつも美月そうだもん。

まぁだから俺もまたいじめたく
なるんだけどね」





そう言いながら彼は
電話の向こうでくすくす笑う。





コイツ。

確信犯だ・・・。




でもこうしてじゃれた会話するのも

すごくアタシにとって心地いい。








静まり返った真夜中。

アタシたち2人だけ・・・。






そのせいか彼の言葉のひとつひとつが耳を伝って

アタシのこころの一部になるような感じ。





とても安心する。