切ナクテ、恋シイ、ヒト。


「別にそんなん
ちゃうけど・・・」



そこまで言って次の言葉が出ない。





電話嬉しかった
・・・って言えない。




ホント、素直じゃない。




「けど・・・なに?」

彼はわかっててアタシに言わせようとする。






なんてイケズな奴だ。





そう思いながらも素直になれない自分も
自分なんだけど。




「・・・もう・・・
もう、いいやんか!」


「今、赤くなってるでしょ?」


アタシを困らせるようなことをまた言う。