切ナクテ、恋シイ、ヒト。


アタシは・・・?


今のアタシは多分、いつものアタシじゃなくなっている。






それを証拠にいつもならきっとこんなことされると

思いっきり殴って逃げているはずなのに。






そんなアタシに優はやさしく笑いかけ顔を近づけてきた。






あのときの生物準備室での時と

同じようにそっと彼の唇がアタシの唇に触れる。






今度は。

あのときのような
一瞬でなくて。


愛しむように、
やさしく、長く、深く。





急に熱が
出てきたみたいで。

とても熱い・・・。





違う、
これはきっとアタシが火照ってるからだ。




アタシが彼を受け入れた瞬間に身体中が火照ってしまったのだろう、

きっと。