それから。 彼はアタシをベッドの端に座らせた。 立ったままの彼をアタシは何も言わず見上げる。 彼はゆっくりとそのまま膝を床に着いた。 アタシと同じ高さの視線に合わせて座り アタシの肩にそっと手をかけた。 たったそれだけなのに なんだか目眩を起こしそうなくらいクラクラする。 でもそれは決して不快なものではなく恍惚としたもの・・・。 夕焼けが彼の姿をあかね色に染める。 ・・・緊張して言葉が出ない。 彼は今何を 考えているんだろう?