そのとき。 アタシの足元をすっと風が通った。 「あ!」 思わず声をあげる。 なにか影が走って行った。 「ほら!猫!今のミツキやわ」 突然のアタシの声に油断した優が手を緩める。 アタシはそっとその場から離れてミツキの影を追いかける。 「おい・・・」 半分呆れて言う優の声が背後に聞こえた。 アタシはとにかくその場から 離れたくて猫を追いかけた。