そのとき彼女はアタシの足をひっかけようとしたのか
黙ってすっと足を出した。
「わっ!」
思わずアタシは転びそうになった。
そしてアタシはそれをきっかけに燻っていたこの間の憤りが蘇ってきた。
「ちょっと!何すんの!」
思わず怒鳴った。
彼女はくすくす笑いながら
「こないだの仕返し」
そう言った。
アタシは何も言わず彼女を睨みつけた。
「まだ自己紹介してへんかったやんね?
アタシ雲母坂 奈緒(きららざか なお)1年。
この高校の生徒会で書記やってんの。
アンタは・・・彼氏を取っ替え引っ換えしてる
寿賀野・・・美月・・・」

