切ナクテ、恋シイ、ヒト。


ちょっと・・・

いきなり
何言ってんのよ・・・。





アタシは顔を真っ赤にして顔を横に向ける。




でも彼は指先で横を向いたアタシの顔を自分のほうへ向きなおさせて

「俺は・・・
美月が好きだよ。
多分、美月が考えているよりも
もっと好きだよ。
美月は・・・?」



囁くように彼はアタシに尋ねる。



「ちょ・・・
ちょっと!待って!」


アタシは慌てて彼を押し返す。





何度もこういう場面にあっているのにやっぱり落ち着かない。





それよりも以前よりもドキドキしている。





アタシ、もしかしたら。


もしかしなくても。


・・・この人のこと・・・?

そんなの・・・。