切ナクテ、恋シイ、ヒト。



「最後の男は俺にしろよ」

「最低!」


アタシは彼の指を手で叩き払いのける。

パン!


音が静かな図書室の中に響く。




彼はアタシが叩いた方の手首を掴みそのまま自分に引き寄せた。



そして抱き合うかたちになりアタシを見つめて笑った。





「は・・離し・・て・・!」

アタシが捕まれた手首を離させようとしながら言うと


「誰が?」

そう答えながらますます力を入れてくる。





「俺に手をあげるって
・・・生意気な女・・・」




「女なんかだれでも自分の思い通りになるって

思ってんちゃうの!?」



アタシは精一杯の抵抗をした。



「力づくで自分のモノにしようとしてるアンタなんか動物と一緒やんかっ!」


彼はアタシの言葉を無視し続け

そしてそのままアタシを床に寝かせ上から覆いかぶさってきた。