切ナクテ、恋シイ、ヒト。


何勝手に言ってんの。

アタシ、アンタなんか願い下げ。



それに自分のこと美男って?
ナルシストもいいところ!



そんなアタシにお構いなしに彼は顔を近づけてきて

アタシのあごを人差し指で上げる。



ちょっと!



あまりにもキザな態度にアタシは赤面しながらも

なす術もなくそのままの状態で彼に言った。



「・・・あのさ、こんなこと言ったらなんやけど

そういう態度って人を不快にさせるだけでようないと思うけど?」




アタシの話を聞いてるのか
聞いてないのか伊勢田 優は

「だから、俺ならオマエを満足させることができると思うよ」

くすくす笑いながら言う。




心臓がドキドキしてる。




恐いのか、

恥ずかしいのか、


わからない。