「いや、こっちの美月はもっと可愛い」
そう言ってアタシの鼻の頭に人差し指を当てて笑った。
ホントもう。
恥ずかしい。
アタシが熱出そう・・・。
結局、猫は風邪をひいていたようで注射をしてもらい薬をもらった。
注射は1日おきに様子をみながら次ともう1回くらい必要かもって診断だった。
「早く元気に
なれよな、ミツキ」
彼は猫を抱き上げて言った。
「明後日の病院は俺、クラブ会議に立ち会わないといけないから
時間的に厳しいかもしれない。
でも俺の都合でミツキの病院通いの都合を変えさせることはしたくないから、
明後日は津志田と行ってよ」

