切ナクテ、恋シイ、ヒト。


彼はゆっくりと窓の外を眺めながらアタシに話す。


アタシはその横顔を見つめる。





とても軽い奴だと、

とんでもない奴だと
思っていたけれど。




案外そうでもないのかもしれない・・・。




きっと何事にも真摯な人・・・なんだ。




「今のオマエと状況が似てる・・・と思う」



そう・・・かもしれない。





自分から夜に急いでいるような。


アタシは何も言えなかった。




そしてふと思った。




もしかしたら。

アタシ・・・。

この人のことを・・・。

まさか・・・。