切ナクテ、恋シイ、ヒト。



この人のこころは・・・

今、どこにあるんだろう。





「・・・ハイネ、好き?」

アタシはさっきのことを思い出して彼に聞いた。



「あ?あぁ、あの詩はね。
オマエも恋の詩の類だって言っただろう?

・・・そういう風に言う奴は今まであまりいなかったけど
でも俺もそう思うんだ・・・。

昼間の愛の苦しみから解き放たれて永遠に夜へと眠りたい。

そんなことを昼と夜のふたつが交わる黄昏時に願う。

・・・愛と死は似てるって、そう思わないか?」