切ナクテ、恋シイ、ヒト。


ここの生徒会ってマトモな人は津志田くんだけかもしれない。



とりあえずアタシはやっとノートを返してもらえると思い安堵した。

「あ、すいません、寿賀野さん・・・やったんですね・・・。
びっくりした・・・」




津志田くんは額の汗を拭いながら言った。


なに慌てたんだろう・・・?





アタシは何気なく

「中になんかあんの・・・?」

と聞いた。





津志田くんはちょっと困った顔をして返事を渋っていたけど

アタシが興味深々って顔でじっと見るもんだから諦めたのか

「内緒・・・やから・・・」

と言いながら教えてくれた。