切ナクテ、恋シイ、ヒト。


でも津志田くんは


「わかる?でも寿賀野さんこそたいしたもんですよ。

いきなりアイツをひっぱたくんですから。

少なくともこの学校の中でアイツに反抗的な態度ができる奴ってそういないから」


笑いながら言った。




あ、見られてたんだ・・・。




「優ってあんな奴やけど
ホラ、ルックスがいいから女子にはモテるし

成績もいいし同性からも好かれてんねんなぁ」




え?
あんな奴が女の子にモテるって?

信じられない。



自分の事、
何サマだと思ってんだ?



会話が途切れて横から
松久保さんが

「じゃ、アタシたち行きますから」

そう言って話を中断してくれて
アタシの右腕を引っ張ってくれた。