切ナクテ、恋シイ、ヒト。


「・・・えーーっと、
その。アタシは・・・」



顔が近づいてくる。


うわっ。

またすごい緊張してきた。




すると彼は突然笑いながら言った。

「はははっ!可愛いね。
すぐ顔が真っ赤になって。
おまけに緊張してるって表情、
すぐわかるよ」





当たり前でしょ。


そんなの近づいて言われたら誰でもそうなるって。




彼はじっとアタシを見つめたままだ。



どうしよう。

動けない・・・。

う・・・。



なんかこの沈黙。

耐えられない。





何か言わなければ。

何か。


アタシはさっき生徒会室で会った女の子を思い出した。