切ナクテ、恋シイ、ヒト。


「・・・あ、嫌なんやったらアタシ1人で行ってもかまへんし・・・」


よっぽどアタシ、嫌な顔してたんだろうか。



松久保さんは気遣って言ってくれた。


「あーええよ。
アタシ行くから。

アタシが津志田くんに預けてすぐ返してもらったらよかったのに
忘れてそのままにしてしもてたから」





1人で行くから。

だって松久保さんが一緒だったら


こないだの騒ぎがばれてしまう。


・・・ブラックティー。





「そう?大丈夫?」

「うん、明日にでも行ってくるわ」



本当は今日でもよかったんだけど。


今日は急すぎてこころの準備ができていない。


だって行ってもしアイツがいたら。