切ナクテ、恋シイ、ヒト。



-------------------


「あーっ?ノート?」


アタシはその松久保さんの言葉をもう一度聞き返した。




「ホント、ごめん。
アタシ、あん時休んでたくせに言うのもなんやけど・・・
こないだの議事記録のノートがいるんよ・・・。

ノートは忘れんと持って帰ってきてって言わへんかったっけ?」



申し訳なさそうに彼女は言う。





こないだの議事記録。

そう、伊勢田くんに助けてもらって進行したときの。




あのノートはアタシが記録をとった後、

津志田くんが伊勢田くんの進行の内容を確認したいから見せて欲しいって言って

そのまま何も考えずに預けた。




そのノートがいるというのだ。