「ユキ~~、雪だるまできたよ。だから、イイコトしようよ~!」


僕は、包丁を置いて僕の今後の行動を予想できているユキを後ろからもう一度抱きしめた。

「ちょっと待って・・」


ユキは、手を洗いながら僕を見た。


そのまま僕は押さえることのできない感情に素直に従い、ユキにキスをした。


手を洗いながらキス・・・

このシチュエーションにまた燃えてしまう。



そのまま僕らは、2週間ぶりに愛を深め合った。


久しぶりのユキとの甘い時間は、僕にやすらぎを与えてくれる。



ユキと僕の初めての日のことを思い出す。


僕の恩人であるリハビリでお世話になった水野さんがくれた温泉日帰り旅行。


温泉に入る前に、僕は我慢できなくなってたっけ。


結局

今も何ら成長していない僕なんだ。