僕、神宮司ハル。

どこにでもいる普通の高校生だった僕も、今では専門学校でリハビリの勉強をしている。

あれから、もうすぐ一年になるな・・・。

大好きだった高校を卒業してから・・・。

あの季節外れの桜と雪に誓った、ユキへの気持ちは今も変わらない。


「ちょっと!!ハル!全然進んでないよ~!雪だるま!私こんなに大きくなったよ!」

無邪気に雪だるま作りに専念していたユキの作った雪だるまは、大玉転がしの大玉くらいの大きさになってた。

「でかすぎだよ!!それじゃ、上に乗せる雪だるまも相当大きくしないと!」


「そうよ!それはハルが作るの!頑張ってね!」


そう言い残し、ユキは一人暮らしの僕の小さなハイツに入っていった。