「ただいま・・飯・・食わせて~」


突然帰ってきた情けない顔した僕を見ても、いつもと変わらずいってきますのチューをしようとしてる僕の両親。

「あら??どうしたの?」


「ハル、ユキちゃんに捨てられたか?」



僕は、テーブルに置いてあった懐かしい母の味、卵焼きをほおばった。


「あ!そうそう!あんたに、ドラえもんが届いてたわよ。」


「ドラえもん??何それ?」


「さぁ、お母さんにもわからないわよ。電報だと思うけど。誰からかもわからないの。」


「僕に電報??」


「メールしようと思って、忘れてたわ。ちょうど帰ってきて良かったわ。」



僕は、自分の部屋のベッドにちょこんと座るドラえもん電報を見つけた。


誰からだろう?

心当たりがない。


頭の中で、電報の送り主を考えながら、部屋をぐるぐると歩いた。

期待と不安で、動悸が激しくなる。