プロポーズしたその足で、僕とユキはゆうじの病院へ向かった。

一番に最初に結婚を報告したかった。


いつも僕らを応援してくれていた僕の親友。

僕らの為の歌を歌ってくれる笑顔の素敵な仲間。



静まり返る廊下を一番奥まで歩いていくとその部屋が、ゆうじの病室だ。


「ゆうじ、ハルだけど・・入るよ?」

僕の声に返事がなかったが、ゆうじの気配を感じてもう一度声をかける。


「ゆうじ・・入るからね。」


僕とユキは、ゆうじの寝ているベッドへ近づいた。


そこには、まるで幼い子供のように小さくなったゆうじがいた。