「なぁ、ユキ。これからのこと、どう考えてる?」


「何?今日の晩御飯?焼肉がいいなぁ~!!」


ユキ、どうかそのままの君でいて。


「ユキ・・・焼肉でいいよ。でも今の質問は今日の晩御飯じゃない・・。わかる?」


「え??どういうこと?もしかしてこの後・・ラブホ行きたいの??」


もう僕は笑うしかなかった。


愛しくてたまらなくなり、僕はユキの肩を抱いた。


「ユキ、これからの僕とユキとの将来のことだよ。今まで、ちゃんと話したことなかったから。」


やっと僕の言ってる意味がわかったユキは、ケラケラと笑い出す。


「あ~~!!そういうこと?ハル、突然だからわかんないよ。私達の将来は、白い家に住んで子供が2人くらいかな。庭で野菜とか育てたいなぁ・・。」


「それ、結婚後のこと??ユキの人生設計は、今からどうなる?」


「私、恥ずかしいんだけど・・1番がハル、2番もハル、3番が家族、その次に自分の夢なんだ。夢を持って、絵を描いてるわりには、優先順位は低いの。だから、ハルがいないと絵も描けなくなっちゃうんだ、私って。ハルと離れてるときに思ったの。何もやる気なくなっちゃって、絵を描いていても楽しくなかったんだ。」


ユキは、砂に『ハル』と書いた。



「僕が1番?」


「うん。人生設計なんて、ハルが決めてくれたらいいの。1人の人生設計なんていらないもん。ハルと私の2人の人生だもん。」


「僕は・・本当に幸せ者だな。ユキにそんなに愛されているなんて。」


「ハルは、どうしたい?」