いつものように、真紀と美里と三人で廊下を歩いていた。 前から、同じクラスの高梨君とハル君が歩いてきた。 ハル君が美里に向かって、声を掛けてきた。 「今日、修ちゃん、早い? 夜、行くから言っといて~」 修ちゃんというのは、美里のお兄ちゃんだ。 チビな私は、二人の会話を見上げるようにして、聞いていた。 「うん。言っておく」 美里に感謝。 こんな間近で見れるなんて。