怜奈、ごめん。理性に負けました。 卑怯な俺をゆるせ。 「キスしろ」 「はっ?ありえないでしょ。 ファーストキスもまだなのに。 えっ高梨、キスした事あるの?」 このタイミングで聞くか? 「あるよ。キスのひとつやふたつ」 「えーー。すごーい」 「おまえってさぁ。もしかして、キスはレモンの味とか思ってないよね?」 今時、小学生でもそんな事思わねぇだろ。 「えー。違うの? どんな味がするの?」