吸血鬼と紅き石

「レンバルト!」

「最近、お前をあのガキに取られてるしな…相応の意趣返しだ」

半分呆れ、半分怒りの隠ったリイエンの声に掌をヒラヒラと、まるで指先を遊ぶように揺らしてレンバルトがサラリと告げる。

「…なっ!」

突然のその台詞にリイエンが言葉に詰まる様子に目を細めて。

「相変わらず可愛いな、ウチの子猫は」

クク、と喉を鳴らしてレンバルトが告げる。

その台詞にまたからかわれたのだと判断し、眼差しキツくレンバルトの顔を見上げれば。

自分を見下ろす、相変わらず優しい瞳にドキリとする。

この瞳は、苦手だ。