リイエン達目掛けて飛んで来た石は、レンバルトが作り出した不可視の壁に遮られ、彼女達まで届く事はない。

「あなた、達…」

石の飛んで来た方向を見つめてリイエンは目を見開く。

年端もいかないその姿は、彼女も良く見知ったものだったのだ。

カツールの、村の子供達だ。

良くリイエンに懐いてはその後ろを着いて来ていた子供達だったのに。

「魔女!」

「よくも俺達を騙したな」

遮られても遮られても尚投げ付けられるのは、呪詛の塊。

「母ちゃん返せよォ!」

「皆、お前のせいで死んだんだ!」

「化け物!」