―――バチンッ。
響いたのは口付けがもたらす、甘く濡れた音…ではなく、聞くからに痛そうな、平手の音だ。
少女が、青年の顔を平手で押し返していた。
押し返す平手の向こう、珍しく驚いた様子で目を丸くする青年の瞳に映ったのは、真っ赤な顔をして自分を見つめる少女の姿。
いっぱいいっぱいだと顔に書いてあるとさえ錯覚しそうな、一生懸命なその顔。
「……ぷっ」
思わずレンバルトが吹き出した。
たまらない、とばかりにそのまま肩を震わせて笑い出す。
響いたのは口付けがもたらす、甘く濡れた音…ではなく、聞くからに痛そうな、平手の音だ。
少女が、青年の顔を平手で押し返していた。
押し返す平手の向こう、珍しく驚いた様子で目を丸くする青年の瞳に映ったのは、真っ赤な顔をして自分を見つめる少女の姿。
いっぱいいっぱいだと顔に書いてあるとさえ錯覚しそうな、一生懸命なその顔。
「……ぷっ」
思わずレンバルトが吹き出した。
たまらない、とばかりにそのまま肩を震わせて笑い出す。


