吸血鬼と紅き石

「忌々しい奴の力だが…これだけあればその魂魄達をお前らが言う神の許へと送ってやることが出来るが…どうする?」

どうしたい、と問われて、リイエンは青年を見る。

何てタイミングなんだろう。

まるで自分の考えを読まれているみたいだ。

リイエンは自分の周りに漂う、戻る身体のなくなった彼らをもう一度見つめる。

このまま地上に彼らを居させる事は出来ないだろう。

この大地には、彼らの拠るべき場所はない。

そう…確認するまでもなく、自分の中で答えは決まっていた。